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日本歯科評論 2007年1月号
書評『Visual Dermatologyー特集 歯科との連携で治す皮膚疾患』

目からウロコ、想像以上の関連性

 自分の不勉強を話すようで恥ずかしいが、歯科領域から発症する可能性のある皮膚疾患がこれほどあるとは、正直言って驚いた。
歯科と皮膚科の接点はほとんど金属アレルギーだと思い込んでいたのだが、歯周病や齲歯の様子感染に起因すると思われる皮膚疾患の実例を読んで目が覚める思いがした。
やはり”体は1つ”だし、医科と歯科の2科制への疑問を感じてしまうのは私だけであろうか。
これから連携して症例が積み重ねられ、治療法が確立されてくることを望みたい。

 標題本は皮膚科向けの専門誌でありながら、”目でみる皮膚科学”とあるようにとてもわかりやすく読みやすいので、専門分野外の医師・歯科医師にも一読を進めたい。
そしてこの本を読み終えたとき、各論文から一定の方向・方法を感じ取ることができると思う。近い将来。皮膚疾患の治療の一部は歯科医師の参加が必要になるのではなかろうか。
もちろんそのためには歯科界も医科の分野を学ぶことが前提ではあるが、まずは皮膚科との連携から一歩踏み出してみたいものである。

 本書の内容に少し触れておこう。Part1皮膚科医が知っておくべき歯科知識。Part2歯科関連皮膚疾患ー皮膚科の視点から。Part3歯科関連皮膚疾患ー歯科の視点から。
そして、まとめのような形で実績のある医師・歯科医師の座談会が収載されており、お互いの役割を尊重しながら連携して皮膚疾患を治して行きたい、との強い意欲と期待が感じられた。
歯科医師にとっては、医療対象が口腔内に限局されすぎている現状に、さざ波をたてる好書と言いたい。

Visual Dermatology
2006年11月号
A4変版
定価2,625円(本体2,500円+税)
発行所:(株)秀潤社
東京都千代田区神田錦町3-5-1
興和一橋ビル別館
Tel 03-5281-0551

(編集委員)



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