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歯科金属とアレルギー1


 下の写真は、名古屋市のおしむら歯科・押村進医院長先生から提供していただいたものです。右側の写真は初診時の状況で、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)のかなり重い症状がみられます。この患者さんは最初に皮膚科を訪れたそうですが、その皮膚科では適切な診断がされず、次に訪れた別の歯科でも、前に治療した歯の上から高額な歯科材料をかぶせられただけで、症状も改善しませんでした(かぶせたものは後に全て取り除くことになります)。最終的にインターネット経由でおしむら歯科のホームページをご覧になり、相談にこられたとのことです。
この方の場合はアマルガムによる歯科金属のアレルギーが疑われたため、アマルガムを除去する治療が行われました。写真はアマルガムを除去した後の状況です。初診時に比べて皮膚の状態が格段によくなっているのがわかります。

おしむら歯科ではこれまで症蹠膿疱症の方が10名ほど相談にこられ、このうちの4〜5例が歯科金属除去などにより改善しているとのことです。体内の感染巣が原因の場合は治療後すぐに改善がみられるのに対し、歯科金属が絡むと金属除去後3週間から3ヶ月という時間を要します。症状の原因となる金属としては水銀が最も多いとのことで、歯科金属アレルギー全般においても水銀、ニッケル、スズなどが上位を占めています。複数の金属が重なり合って要因となっているケースも多いようです。ちなみに、おしむら歯科で導入された金属イオン溶出検査を行う器械では、アマルガムはほぼ100%危険であると検出されるとのことでした。




掌蹠膿疱症とは

 手のひらや足の裏に無菌性の膿疱が多発する皮膚疾患で対称性に現れることが多く、爪の変型や変色もみられます。痒みや発熱、腹痛を伴う場合もあり、症状の改善と悪化が慢性的に繰り返されるのが特徴です。
 症蹠膿疱症は、金属アレルギーや体のどこかの慢性感染病巣(歯周病や慢性扁桃腺炎、虫垂炎など)によるアレルギーが原因であると考えられています。金属が原因の場合、水分の豊富な環境でイオン化しやすいことから、汗腺が集中する手のひらや足の裏に発症するものと思われます。歯科金属や体内の感染巣が原因になるという認識がまだ社会的に広まっていないため、皮膚科を転々とする方も多数おられるようです。


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