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| ◆6.歯科と皮膚科でネットワークを作ろう 松永:今これまでの話で,非常に歯科にもバラつきがありますし,皮膚科にもバラつきがあって,ご紹介しても, 心が通じ合わないという場合が多いです.そのためでき るだけ患者さんに安心して診療いただけるネットワーク をまずしっかり作ったあと,歯科は歯科で協力し,皮膚 科は皮膚科で協力しながら,たまに合同で勉強し合って, コンセンサスを得るということが必要です.この点につ いて,どういうふうにしていったらよいとお考えですか. 押村:まだ今の段階でFull Openにするのは危険だと 思いますね.あくまでもこの疾患について最低限関心があって,勉強しようという人たちを集めるのがまず一つと,あとやはり僕は服部先生とか松永先生という大学の先生が,やはりそういった同科の先生方を啓発・啓蒙していただいて,まずは小さいネットワークかもしれない けれど,それを広げていくことが大事だろうと思います. 松永:充分理解したと思われる人たちからネットにするということですね. 押村:はい.それをどう把握したらいいかが問題です. 松永:それはやっぱり医師が医師を把握するということ ですよね.そうすると非常に偏見がないというか,きち んとものが考えられて,知らないことを知っていると言 わない,そういうきちんとしたグループをまずノミネートしなければなりません.パッチテストもできる,材料 もあるという場所と人をまずネットにして,先生たちに情報提供するということになりますね. 服部:歯科の場合はとにかく知らない人が多いので,金 属が原因でおこる皮膚疾患があるということを知らせな くてはいけないんですけど,なかなかそれができません. 現状では大学に患者さんがみえたときに,私の知ってい る歯科医に「こことここを治してくれ」という形でしか 言えません.詳しく症状がどうのという段階までは踏み 込んでいないです.でもネットワークがあるわけではな いから,作らないといけないとは思うんですけども. 押村:当院へ来る遠くからみえる患者さんには,データ とか私の考え方を全部書いて,「とりあえずかかりつけの歯医者さんにこれを持って行って,やってくれるか聞 いてください」と言って帰します. |
それでその先生が考 えてやってくれると,そこで1人増えるなと.それで もダメだったらまた戻ってきますけど,それでやってく れるようになった先生もいます. 松永:愛知県のなかできちっとやろうと思ったら,日本 皮膚科学会中部支部東海地方会あるいは愛知県皮膚科医会,そういう場で歯科の先生からお話をいただくだけでもいいし,皮膚科と歯科と半分ずつぐらい出して,「歯科と連携する皮膚疾患」というテーマで1年に1回とか 2年に1回とかでいいからシンポジウムをやるといいか もしれませんね.「あ,そんな話聞いたことがあるな」 と皆が思うようになるまで続ける....... 押村:愛知県歯科医師会会長の宮村一弘先生にも,皮膚科と歯科とのネットワーク作りに協力していただけると の力強いお言葉をいただいています. 松永:宮村先生は「歯科医が得になるような商売としては,このネットはやらないでほしい」という話を先日し ていらっしゃいました.そして,損得抜きの「患者さん の立場に立って,患者さんにとってメリットがあるという形でネットを組むのは僕は賛成だ」と言っていただき ました. 服部 ただ,歯科のネットワークについて申し上げます と,現状ではまだ無理だと思いますね.知識がまず,そ んなに広まってないですから. たとえば,歯科医師会が主催する講演会に,皮膚科の先生方に来ていただいて,「こんな皮膚疾患が歯科治療 で治った」とやっていただくと,それでびっくりすると 思うんです. 松永:証拠がいるんですね.まずはそれからやりましょう. 最後に,本当に困っているのは患者さんですので,患 者さんが喜び,満足するような治療をやるために,これ からも2つの科で協力していきましょう. 本日はどうもありがとうございました. (2006年6月25日収録,於 名鉄グランドホテル)
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