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本年9月13日から16日,ベルリンで第8回欧州接触皮膚炎学会学術大会 が開かれました.いつも参加されておられた早川律子先生が4月に逝去され, 日本接触皮膚炎学会理事長の私が欠席 することは許されない状況となりました.本学会は,評判どおり学術情報, 組織力,人脈の点でも接触皮膚炎の領 域でNo.1の学会であると思いました. 欧州各国から集まった皮膚科医,化学 者,化粧品メーカーの研究者などが, 質の高い最新の研究成果を講演し,一般演題も270題 にのぼりました. いま,キャンパスの秋をながめながら,これから欧州 をはじめ世界の研究者と協力して社会のためにいい仕事をしていこうと,爽やかな気持ちで原稿を書いています. さて,歯科金属アレルギーが原因となって生じる皮膚 疾患としては,扁平苔癬,汗疱状湿疹(異汗性湿疹), 掌蹠膿疱症などが知られています.私の歯科との連携は 金属アレルギーが出発点でした.その後,感染病巣として扁桃腺や歯性感染症が掌蹠膿疱症,乾癬,膿疱性乾癬, 貨幣状湿疹などの皮膚疾患の原因となり得ることを経験し,積極的に歯科,耳鼻科と連携するようになりました. 一昨年,名大皮膚科の後輩である福井良昌先生を通して, 名古屋市で歯科医院を開業されている押村 進先生とお 会いし,先生のお世話により昨年の8月,名古屋市で「皮膚科と歯科との懇談会」が開かれました. |
参加者は歯科 医が14名,皮膚科医6名,内科医1名,歯科技工士2名. この会で服部正巳教授ともお会いし, 今回の特集の基盤ができたわけです. Face to faceで知りたいことを率直に 聞き教え合う,連携の始まりには常に 必要なことですが,大いなる信頼感を 得ることができました.この特集「歯 科と連携して治す皮膚疾患」は,皮膚 科医と歯科医の連携に役立ち,患者さんがより良い診療を受ける機会になる ことを願って企画しました. 私は医師/研究者として必要な素養 として5つのCOのつく言葉が必要だと考えています. それは1Communication(コミュニケーション):思っ たことを誤解のないように相手に伝える力,2 Conscience(良心):嘘をつかない,できないことや知 らないことを正直に言う,あたりまえのことを素直にで きる誠実さ,3Consideration(思いやり):すべての 人を思いやれる強い心,4Confirmation(確認):思 い込まず過信せず,必ず多方面から確認する姿勢,5 Cooperation(協力):他と協調すること,和の尊重です. この5つのCOを持った人に生涯自己学習と研鑽が相 まって,「この人にかかれば病気が治る」と患者さんに 安心していただける医師になれると考えています. 歯科 と連携するには,お互いに5COsを基本にすることが 大切です.できればお会いして,それが叶わなくても, 電話あるいはメールなどによる密な連携を行い,質の高 い医療を提供したいものです. |
